のんびりほっこり 東山編 その2
【今回のぶらり地図】
さて試食です。五条大橋を渡り、鴨川べりの公園のベンチに腰掛けて、お菓子を賞味することにしました。
はじめは「柏庵」の無辺。思ったより柔らかい…。もぐもぐしていると、ほどなく州浜粉の中から絶妙なタイミングで大徳寺納豆が現れます。その風味もクセがありません。大徳寺納豆というと好き嫌いが分かれるところですが、これは私にとってはクセになる味。お酒のアテにもいいかもしれません。
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洲浜で大徳寺納豆をくるんだものといえば、他にも千歳屋の如心納豆が有名です。これはスモーキーフレーバーに似た大徳寺納豆の個性的な香りを十二分にひき出そうとしています。無辺はもっと大人しい風味で誰にでも食べやすいと思います。洲浜の味がきれいでいいですね。 |
「甘春堂」の貝合せの登場。保冷剤を入れていただいたので、まだヒンヤリとしています。貝を開けると、半透明の葛から抹茶あんが透けて見えます。プルンプルンとしていて、餡もほどよい分量です。どちらかというと見て楽しむという類ですね。

そろそろお腹が悲鳴を上げ始めたところに、「音羽屋」さんのおはぎです。「ガッシリしている」というYOU1さん評価のおはぎ。確かに以前東寺編で食べたおはぎに比べると、しっかり握られていて、しまった感じがします。あんこも小豆そのままの味がしたような気がしました。
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音羽屋のおはぎは、以前食べた時は「コクのある味」といった印象でしたが、今回食べたものは「京の玄関口東寺編」で採り上げた巴屋のおはぎに近く、土の香りとでも言うような小豆の風味に思えました。 |
「五建ういろ」のういろうです。今回はプレーンと栗小豆のものをYOU1さんとそれぞれ半分にして食べます。名古屋のういろうなどと比べると、甘みが深い感じがします。YOU1さんの表現を拝借すると「甘さが熟している」ということになります。
おしまいは「半兵衛麩」の笹巻麩です。笹の風味が麩に移っていて、まぁ笹を巻いた麩のお菓子はどれもこんな感じなんでしょうけど、この日これまで食べ続けたお菓子は、香りが少ないものもあったせいか、新鮮に感じることができました。麩関係のお菓子では、今まで食べたなかで一番弾力があったような。
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麩まんじゅうには、麩の食感や風味を重視したものと、お菓子としての食べやすさを重視したものがあるように思います。半兵衛のものは数ある麩まんじゅうの中でも、純粋な麩の感触を最も追求したタイプではないでしょうか。麩そのものを味わいたければこれだと思います。 |
さて 東山編のまとめです。観光向けと住民用、それにちょっぴりお寺の香りが漂うお菓子、がバランスよくそれぞれのお店が分担しあっているように感じました。観光客が多い所ではありますが、それ向けに無理くり売り出そうとする風にも感じられなく、京都のお菓子のよいところがこのエリアにコンパクトにまとまっているようにも思えます。
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このあたりは観光客が多い筈なのに道は一見閑散としていて、祇園や清水寺周辺と全然雰囲気が違います。それぞれ由緒のある社寺・博物館等がポツポツと点在していますが、それと同じように、それぞれに特長をもった和菓子屋さんがこの地に分散配置されているイメージを持ちました。観光スポットも和菓子屋さんも落ち着いて見えます。 |
「ぶらり京菓子食べある記」は、今月で更新を終了します。長期のご愛読、ありがとうございました。
(2007年10月)