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「おいなりさん」の鈴をモチーフに、きゅっと折りたたんだ独特な形のせんべい。割ってみると、中になにやら小さな紙片が入っている。大吉、中吉、小吉…ベビーサイズのかわいいおみくじだ。
伏見稲荷大社(京都市伏見区)門前の「いなりや」の「辻占煎餅(つじうらせんべい)」。昭和の初め、店が現在の場所で商売を始めたころからの名物せんべいだ。長年、和歌や商売の格言を書いた紙を入れていたが、「今の人にもわかりやすく」と、平成に入ったころに現在のスタイルに改めた。
小さいとはいえ、おみくじは仕事運から健康、恋愛運まで、細かに記した本格派だ。ラインナップは100種類も用意していて、常に新作と入れ替えている。若主人の郷正清さん(45)は「人の心に響くことばを考えるのが大変」と話す。
店先で手焼きしているせんべいは、白みそとごまの甘くて香ばしい風味が印象的。場所柄、参拝客や修学旅行生に人気なほか、「縁起がいい」と結婚式の引き出物に用いる人も多いという。
5個入り380円、10個入り730円。
(2007年5月)
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