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お菓子な話

お菓子でアート…清水焼とコラボ

京の四季や年中行事をお菓子と清水焼で表現した作品の並ぶ「菓陶展」会場(京都市東山区・青蓮院門跡)
 「食べる芸術品」と称されることもある京菓子。その若手職人たちが、同じく京の伝統産業・清水焼の若手職人たちとのコラボレーション(協同作業)で、本当の芸術作品づくりに取り組んだ。青蓮院門跡(京都市東山区)で先日開かれた「菓陶展」をのぞいてみた。

 京菓子協同組合青年部と清水焼団地協同組合青年会の共催で、4回目の今回のテーマは「語りづく京のこころ」。四季ごとに4つのグループに分かれて、京の風物や年中行事を題材にした作品を手がけた。

春の流し雛を表現した「花いかだ」

 製作された菓子は生菓子、干菓子や手の込んだ工芸菓子なども。陶器も菓器からオブジェまで…。アプローチの仕方は各グループによってさまざま、出来上がった作品も具体から抽象まで多種多様な表現がそろった。

 春のグループは展示スペースいっぱいに、生(き)砂糖製の桜の花びらを散らし、春らんまんをアピール。中央に配された「花いかだ」はザラメ糖で川の流れをつくり、小皿の上に生菓子や干菓子を載せ「流し雛」を風雅に表現した。

祇園祭をカメラで切り取ったような「scenes」。かわいらしいお菓子をフィルム調の陶板に載せている

 「scenes」は夏の祭りの代表格、祇園祭をテーマにした作品。干菓子などで表現した鉾や花笠、打ち菓子の神紋などをフィルムをかたどった陶器の上に配している。フィルムというモチーフが現代的なこともあってか、菓子のかわいらしさが引き立つように感じられる。

 黒い丸みを帯びた筒状の陶製オブジェ。あけられた穴に工芸菓子のかんざしが差し込まれ、胴には帯…あぁ舞妓さんかと気づく。「事始め」は読み解く楽しさもある、デザイン性豊かな作品だった。

「舞妓さんが鏡に映る様子を表現した「事始め」

 参加したメンバーからは「和菓子の仕事だけでは気づかなかったようなアイデアにも、触れることができた」などの声も。谷本清一・青年部長は「さまざまな業種が絡み合って京の伝統文化が成り立っていることが改めて意識する機会になった」と話す。

 異業種との間で、グループ間で、互いに切磋琢磨しながら取り組んだ協同作業、職人たちにとって大きな刺激になったのは間違いないようだ。

(2006年10月)


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